サイト内検索のキーワードでお客様の本音を読む|検索ログ活用の進め方

ECサイトを訪れたお客様が、サイト内の検索窓に言葉を入力する。その一つひとつのキーワードは、お客様が「いま、これを探している」と自分の意思で打ち込んだ言葉です。

アクセス数や滞在時間といった数字からは見えにくい、お客様の具体的な関心や要望。それが、サイト内検索のキーワードには表れています。この記事では、サイト内検索のキーワードログから何が読み取れるのか、そしてそれをどのような施策につなげられるのかを、具体例を交えて解説します。

サイト内で検索するお客様は、買う気で訪れている

サイト内検索のキーワードを分析する価値は、検索するお客様の心理にあります。

トップページやカテゴリーページをなんとなく眺めているお客様と違い、検索窓に言葉を打ち込むお客様は、頭の中に「探しているもの」がはっきりとあります。目的を持って、自分から行動しているお客様です。

だからこそ、検索するお客様は購入に近い位置にいます。探していた商品が見つかれば、そのまま購入に進む可能性が高い。逆に、見つからなければ「このショップにはない」と判断して離脱してしまいます。サイト内検索は、購入に近いお客様が「何を求めているか」と「それが見つかったかどうか」が同時に表れる場所なのです。

検索キーワードログから読み取れる4つのサイン

サイト内検索で入力されたキーワードを集計すると、お客様のニーズがいくつかのパターンで見えてきます。代表的な4つを紹介します。

検索キーワードのデータから、商品名の最適化・品揃えの改善・検索条件の見直し・SEOへの活用という4つの施策へつながる流れを示した図

上位キーワード:お客様が最も求めているもの

検索回数の多いキーワードは、お客様がそのショップに最も期待している商品やカテゴリーを表します。運営者が「売りたい」と思っている商品と、お客様が「探している」商品は、必ずしも一致しません。上位キーワードは、お客様側から見たショップの実像を教えてくれます。

検索回数は多いのに、該当する商品がないキーワード:品揃えの穴

よく検索されているのに、検索結果がほとんど表示されないキーワード。これは見逃せないサインです。お客様が求めているのに、ショップが応えられていない。品揃えの穴であると同時に、新しい商品を仕入れる有力な候補でもあります。

季節・トレンドのキーワード:需要の変化の予兆

検索キーワードは、季節やトレンドによって変化します。例年より早くある商品が検索され始めたら、それは需要の立ち上がりのサインかもしれません。検索の変化を定期的に見ておくと、季節商品の先回りや在庫の準備に活かせます。

表記のゆれ:同じ商品を別の言葉で探している

同じ商品でも、お客様によって検索する言葉は違います。カタカナで打つ人、漢字で打つ人、略称で打つ人。商品名と違う言葉で検索されていると、商品が登録されていても検索結果に出てこないことがあります。表記のゆれは、商品が「あるのに見つからない」状態を生んでいないかを点検するきっかけになります。

読み取ったサインを、施策に変える

検索キーワードのサインは、読み取って終わりではなく、具体的な施策につなげてはじめて意味を持ちます。

商品名・カテゴリー名を、お客様の言葉に合わせる

お客様が実際に使っている検索の言葉を、商品名やカテゴリー名に反映させます。検索される言葉と商品の登録名が一致すれば、検索結果に正しく表示され、お客様は目的の商品にたどり着けます。表記のゆれが見つかった商品は、別名を商品名や検索用のタグに加えておくのも有効です。

「探されているのにない商品」を、仕入れ・品揃えの候補にする

検索回数が多いのに該当商品がないキーワードは、新商品を追加する判断材料になります。勘で品揃えを増やすのではなく、お客様がすでに求めていると分かっているものから揃えていく。失敗の少ない品揃えの広げ方です。

検索の絞り込み条件(フィルター)を見直す

検索キーワードの傾向からは、お客様がどんな条件で商品を絞り込みたいのかも見えてきます。よく検索される条件があれば、それを検索の絞り込みフィルターに加えることで、お客様はより早く目的の商品に出会えます。

サイト内の人気ワードを、SEO・商品説明に活かす

サイト内でよく検索される言葉は、Googleなどの外部の検索エンジンでも需要がある可能性が高い言葉です。商品ページのメタ情報や説明文に、サイト内検索で人気のキーワードを反映させると、外部検索からの流入にもつながります。サイト内検索のデータは、SEO対策のヒントの宝庫でもあるのです。

ストックビジョンの「検索キーワード分析」

サイト内検索のキーワードログは、それを記録・集計する仕組みがあってはじめて分析できます。

私たちパークフィールドが提供するmakeshop公式アプリ「ストックビジョン」(在庫データを起点に、販促・接客・分析を連携させるmakeshop公式アプリ)には、「検索キーワード分析」という機能があります。これは、商品検索機能である在庫・割引連動検索のパネルを通じてお客様が入力したキーワードを自動で記録・集計し、検索回数の多い順にランキング表示する機能です。

お客様がショップ内で何を検索したかが、一覧で見えるようになります。上位キーワード、該当商品のないキーワードといった、先ほど紹介したサインを、データとして確認できます。なお、検索パネルを設置した直後はデータがまだ少ないため、1〜2週間ほどキーワードが蓄積してから分析を始めるのがおすすめです。

商品単位のデータ分析という点では、別記事「GA4では分からない『商品別CVR』の見方」もあわせてご覧ください。サイト全体ではなく商品単位でお客様の行動を見るという考え方は、検索キーワード分析と共通しています。

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よくある質問

サイト内検索のキーワードを分析すると、何が分かりますか?

お客様が自分の意思で「探している」と入力した言葉が分かります。検索回数の多い上位キーワードからはお客様が最も求めている商品が、該当商品のないキーワードからは品揃えの穴が見えます。購入に近いお客様のニーズが直接表れるデータです。

サイト内検索の分析は、アクセス解析とどう違いますか?

アクセス解析は「どのページが何回見られたか」を中心に把握します。サイト内検索の分析は「お客様がどんな言葉で何を探したか」を把握するもので、お客様の関心や要望がより具体的に表れます。両方を見ることで、行動と意図の両面からお客様を理解できます。

検索キーワードのデータは、どう施策に活かせますか?

商品名やカテゴリー名をお客様の言葉に合わせる、探されているのにない商品を仕入れる、検索の絞り込み条件を見直す、人気の検索ワードをSEOや商品説明に反映する、といった施策に活かせます。読み取ったサインを具体的な改善につなげることが大切です。

まとめ

サイト内検索の検索窓にお客様が入力するキーワードは、購入に近いお客様が「いま何を求めているか」を自分の言葉で示したデータです。

上位キーワード、該当商品のないキーワード、季節のキーワード、表記のゆれ。これらのサインを読み取り、商品名の最適化、品揃えの改善、検索条件の見直し、SEOへの活用といった施策につなげていく。サイト内検索の分析は、お客様の本音を起点にショップを改善していくための、確かな手がかりになります。

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